COLUMN

21.01.04

自邸コラム3~大切な人と住まう空間へ~

この頃、夫の母の病気が思った以上に進行しており、同居を検討していました。
栃木に暮らせば母の生まれ故郷の山形が近くなり、兄弟姉妹、子供や孫とも気軽に会えます。この提案には母も喜んでくれ、タイミングを見てこちらに来てくれることになったのです。
あとは住まい。今まで気にならなかった小さな段差や、水回りの変な動線も気になり始め、車いすの通れる開口、廊下、手を入れないといけないことがたくさん出てきました。時間があれば段差の解消工事や手摺工事など行っていたでしょう。でも、すぐに必要だったので介護保険サービスの訪問看護をはじめ、借りられる福祉用具は一通りお願いして取り入れることにしました。手摺、歩行器、車いす、ベッド、母に合ったもの試行錯誤して選定していきます。
ようやく同居にこぎつけ、親子水入らずの風景。夫の小さいころを目を細めて見入る母。
母と一緒に住んで感じたこと。
・歩行器や車いすを使用する際、小さな段差、障害物はかなり危険、そして命取りになる。
・水回りの動線はゆとりがあり、お風呂場とトイレが近いことが大切。
・玄関は広めに、段差大きくしすぎない。手すりは絶対に必要。
同居を機に私たちが思い始めたこと。
・景色がよく、日当たり、風通しなど快適な場所にいてもらいたい。
・人の気配が分かりつつ、休む時は静かな環境にしてあげたい。
これを機に、私たちは家づくりを決意します。母のこともありましたが、娘の行動範囲も広くなり、さらに目が離せなくなっていました。
大切な人が住まう空間、真剣に考える時が来たようです。

Ranking

まだデータがありません。

Archive