21.02.19
自邸コラム4
今回のコラムはどんな風に書けばいいのか、どう伝えればいいのか、書いては消し、先に進めることができずにいました。
実はこの年の春、闘病していた母が他界したのです。同居を始めてからあっという間の出来事で、大きな大きな喪失感の中、家づくりに気持ちを持っていくのは難しくなり、少しの間お休みをすることになりました。
四十九日が終わったころ「この家は自分たちが歳をとっても快適に暮らせる家にしよう」と夫がぽつりと言いました。母との同居がきっかけで始まった家作り。夫の胸中は複雑だったはず。でも、先を見据えた強い気持ちを受け、先に進める決心がつきました。